鈴木農園の献穀田お田植えの儀式

さる6月5日火曜日に、八王子市小比企町の鈴木農園の田んぼで、お田植えの儀式が行われました。

実は、今年の宮中新嘗祭に使われる献上米の生産者に、東京都からの推薦で鈴木俊雄氏が選ばれました。鈴木さんは代々続く地元農家で、俊雄氏になって有機農業を実践し40数年を経ました。  無農薬のお米も栽培しています。東京都の中でお米を栽培している農家も少なく、また無農薬や有機栽培となるとさらに少なくなるそうです。そんな環境の中で、鈴木さんが選ばれましたのだそうです。鈴木さんも心が引き締まる思いだよ!今年は一生懸命にやらんとなー。

当日は梅雨入りしたのにもかかわらず、大快晴日です。鈴木さんご一家は皆白装束に着替え、宮内庁の方々JAの面々と共に自宅から湯殿川沿いにある田んぼまで、雅楽を奏でながら歩きます。

鈴木さん一家の俊雄さんとご長男さん、お嫁さん、お孫さんの四人とJA組合長さんで田んぼに入り、田の中心から手植えで数列ほど植えられます。

田の真ん中には「宮中新嘗祭献穀田」と筆書きされた柱が立ち、品種名「ヒカリ新世紀」と明記されています。さらに田んぼの四方に竹と注連縄が張られ神田の領域となっているのがわかります。

さらに2本の幟も立ち、「五穀豊穣」「天下泰平」とあります。小比企の町中にこのような神域がもたらされたのも、意味がありそうです。いみじくも来年には現天皇がご退位されるので、今年の新嘗祭に献上されるお米は特別なものになるのでしょうか…。

御田植の儀式は一部だけでしたが、あとの領域は地元の農家の先輩方がご奉仕であっという間に手植えで終えたとのこと。最近の田植はみんな機械でやるから、若い人は手植えをしたことがないそうで、先輩たちの体力と技にビックリだとか。

今年のお米が豊作で稔りますように。

 

鈴木さんご一家と組合長さんによる御田植
鈴木さん宅前で皆様参集です。