石山範夫さんの木村芸術農法米 ササニシキ玄米

農薬・化学肥料はもちろん有機質肥料も施さない究極の自然農法によるお米

石山範夫さんの木村芸術農法米 ササニシキ玄米のパッケージ

¥5,161(税別)

秋田県大潟村で20年以上、お米の無農薬有機栽培に取り組んできた石山範夫さん。その石山さんは、奇跡のリンゴ農家木村秋則さんとの出会いから、農薬や化学肥料はもちろんのこと、有機質肥料ですら施さない究極の自然農法でお米を育てています。
肥料を施さないので当然、全体の収量は落ちますが、極めて生命力の高い稲が育ちます。稲や田んぼとの深い対話ができてこそ成り立つ米作り。
まさに芸術的な農法によるお米です。

ササニシキは、うるち米本来の性質が強く、粘りが少なくあっさりしています。そのため消化にも負担がかかりにくいのが特徴です。

*放射能については、検出限界1Bq/kgで検出されていません。

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木村秋則さんとの出会いが生んだ無肥料自然栽培

石山さんと木村さん
石山範夫さんは秋田県大潟村でお父さんの代から、専業農家としてお米作りをしてきました。有機農業にはいち早く取り組み、農薬や化学肥料を一切使わないお米作りにずっと取り組んできました。

そんな石山さんは、数年前に奇跡のりんご農家として有名な木村秋則さんに出会い、田んぼには田んぼから取れた稲ワラ以外は入れない(冬の排水暗渠用に籾殻は使います)、無肥料の自然栽培のお米作りに取り組んでいます。

石山さんの特徴は、その規模の大きさです。現在20haを超える田んぼでこの自然栽培によるお米作りを行っています。

石山さん自身がお米の違いに驚いた

笑顔の石山範夫さん
「有機栽培と自然栽培。どちらも化学肥料も農薬も使わないでお米を育てているんだから、そんなに違いはないだろう。」

石山さん自身も最初はそう思っていました。
ところが石山さん自身がその違いに驚く経験をしたのです。

•発酵していった自然栽培米、腐っていった有機米

まだ、自然栽培の田んぼと有機栽培の田んぼの両方があったころ、それぞれの田んぼで取れたお米を炊いて、ある同じ条件で保存をする実験をしました。すると、有機栽培のお米は、カビが生えて腐っていったのに対して、無肥料自然栽培のお米は発酵していったのです。

この違いを目にして、石山さんは、すべての田んぼを無肥料自然栽培にするべきだと思ったそうです。

「余分なものがあれば自然はそれを処理をしようとする。土もお米も必要のないようなものがあると腐る。そうでなければ発酵するということだ。」石山さんはそのように言います。

これは木村秋則さんのりんごが腐らないという現象につながるような話だと思います。

お米作りに必要な肥料分は自然が与えてくれる

田んぼの稲
石山さんによれば、通常の農業の場合に田んぼに入れる肥料分のうち実際に稲が使っているのはわずか10~15%に過ぎないそうです。だから思った以上に稲作りには肥料はいらないのです。
むしろ現在の田んぼは肥料分が余り過ぎている状態にあるといいます。

長年無肥料栽培をしてきた田んぼには、空気中の窒素を原料に肥料分を生み出す力のある水草(藍藻)がたくさん繁殖します。このように肥料が必要なら自然はちゃんとそれを補うようにしてくれるんです。

過剰な肥料は土を悪くし、さらに地球温暖化を促進

田んぼの様子
余分な肥料は、水を汚したり、土の中に肥毒層を作ったり、腐敗状態を引き起こしたりします。

自然には自浄作用があります。過剰な肥料分がある場合にはそれを減らそうとします。ある種の雑草がどんどん繁茂するのもそうしたことの顕れです。

石山さんの話では、実は、余分な窒素肥料の80%くらいが、亜酸化窒素となって空気中に排出されているそうです。この亜酸化窒素は二酸化炭素の300倍の温室効果があるガスなのです。
もしかしたら、たとえ有機質であっても、田んぼや畑に過剰に投入されている肥料が、地球温暖化を促進している可能性もあるということなんです。
ここにも無肥料自然栽培を行っていく意味がありそうです。

しっかりした苗作りは独自の研究から生まれた

田んぼの土
自然栽培の米作りで非常に重要なのが苗作り。さらにそのポイントは苗床の土。

石山さんは毎年20トンの苗床用の土を用意します。自分の田んぼの土に米ぬかを混ぜて数ヶ月発酵させて苗床の土とします。ここでは発酵菌が非常に重要。パンの元ダネのように、毎年作った土の一部を保管しておいて、次の年の土作りに使うという方法で、すぐれた菌を大切にしています。

田んぼの苗
麹菌、納豆菌、酵母菌、乳酸菌などがリレーして働くことで、立ち枯れ病などの病原菌が抑えられます。

根のハリもしっかりした病気に強い強健な苗が育まれます。
このしっかりした苗だからこそ、農薬を一切使わなくても、途中で多少の虫に食べられようと、異常気象に襲われても、たくましく育っていくことができるのです。

雑草対策がもっとも大変

除草機や稲ワラの散布の機械を使用
田んぼを作ったことのある人は、有機栽培にしても自然栽培にしても雑草対策がいかに大変か知っています。

雑草の種は、もう無限なくらいの数が土の中にあり、なおかつそれらは千年でも生命を秘めたままじっとしていることができます。
こうした雑草の種子を殺そうとしてもそれは無理なことなのです。

雑草対策はそれらの種子を、そのままいかに眠っていてもらうか、つまり発芽させないようにするかがポイントになります。

石山さんの場合には田んぼの土を冬前に荒く起して、冬の間に乾燥、凍らせることで雑草の種子を発芽しにくくしています。

石山さんは、機械についてもとても器用です。
小さな工場なみの工作機械を揃えて、農機具の改良や整備などを自ら行っています。

先の除草機や稲ワラの散布の機械のように、石山さんの機械技術がなければ、これだけの規模での自然栽培はまったく不可能でした。

「繊細かつダイナミック」まさにこれが石山さんのお米作りです。

未来へ向かう無肥料自然栽培

石山さんの家族
石山さん自身は、ササニシキの玄米を酵素玄米にして日々食べているということです。健康、環境、経済いろいろな面において未来への希望となるお米作り。
それは、息子さんにしっかりに受け継がれようとしています。
また、弟子が現在大潟村だけで8人。

無肥料自然栽培に確信を持った石山さんは、このお米作りを地球と日本の農業の未来のために、これからもっと普及していきたいと熱く語っていました。